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リレー・エッセイ 第6回 夏の終わり、秋の始まり…

 9月の上旬、最近は雨ばかりで肌寒い(9月8日の夜はついに電気こたつのスイッチを入れた。周囲から「早過ぎる…」と言われそうですが、暦ではなく、体感温度で行動しています)。若いころにいた京都なら、まだまだ残暑の真っ只中で「暑い、暑い…」を連発している時期です。今年の夏は、例年通りの梅雨明けからお盆前までは、天気が良すぎて、暑い日がここ大町でも。33年前に京都から大町市に移住した頃は、「大町の夏はなんて涼しくて快適なところ…」と感じていたのですが、最近では、体が慣れてきたせいか、「なんか大町も暑いな…」と感じながらも「夜は冷房なしで眠れるし、京都と比べたら、天国のような…」と夏が来るたび、感じています。

 夏はもちろん山登り!と言いたいところですが、ここ6年ほど前からは様子が違う。7月中旬から8月末まで、大町市の青木湖でカヌーを使ってツアーのガイドをしているのです。

青木湖のピクニックツアー青木湖ピクニックツアー このガイドというのは、昼間は「ピクニックツアー」と称し、10人乗りの大型カヌー(カヌーというより救命ボートをイメージしてください)にお客様を2~8名乗せて、青木湖を約2時間で一周。ただ、船を漕ぐだけでなく、湖上で、ケーキやお弁当を食べたり、岸辺で自然観察をしたり、湖の真ん中で、透明度の測定の実験などをしながら楽しむツアーです。(このツアーを 始めた頃は、ただ、漕いで食べるだけでしたが、それだけではつまらない… ということで、船の上でお客様が楽しめる遊びや実験を増やしてきた。最近では、体験メニューを考えて試行錯誤するのが楽しくてしかたない)。

 夜は青木湖名物の「ホタル観賞クルーズ」のガイドで、一往復約1時間を3往復(夜7時から10時まで)しており、帰宅すると、かなりの疲労と充実感。ガイドのない日は、本業の住宅設計をしているので、夏は多忙で充実の毎日です。体を壊すことなく、無事夏を越えられたので、ほっとしているこの頃です。

 しかし、ゆっくりしている場合ではなく、好きな登山はこれからです。今年は9月5日の夜に爺ヶ岳近くの種池山荘で開催された「大町市移住セミナー」(北アルプスに登る方々に大町市を知ってもらい、移住に関係する説明と相談会です。自分が発案して、大町市が実施してくれた世界で一番高所のセミナーかも)に参加したので、これを皮切りに次はどの山へ登ろうか思案中です。早く天気が安定してくれないかな~。

thumb apkiko canueお客様を楽しませるのが仕事thumb taneike stepsその精神は、こんな場所でも

追伸

thumb taneike seminar大町セミナー@爺ヶ岳を企画 移住相談では「大町市には仕事がない…」と聞かれます。職種を選ばなければ、なんらかの仕事があるのですが、大町らしい仕事を作り出すことができないか!と考えています。その一つが、アウトドアのツアー(体験)ガイドのお仕事です。大都市ではできない大町の自然を活かした体験ツアーの発掘をして仕事ができれば、さらに移住者を増えるのではないかと考えて行動している今日この頃です。(ただ、道のりは長そうです…)

(大町市定住促進アドバイザー:梅田敏男)