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リレー・エッセイ 第8回 薪ストーブのある暮らし

大町市の冬ってどんな感じ? 相当寒いんでしょう? 雪の量は?

冬期の我が家の軒先冬期の我が家の軒先 移住を考えている皆さんが一番心配するところではないでしょうか?
そこで今回は、我が家の暖房器具事情をお伝えします。

 まず、大町市の冬の気温について、客観的なデータを見てください。⇒外部サイト「気温と雨量の統計」12月から3月まで平均気温が零度以下です。やっぱり寒いですね。これは実感とも合っています。11月と4月も寒いので、僕が当地に来て言われた言葉「ここは半年冬だでね」というのも、あながち外れではありません。寒いのは事実、でも暖房次第で何とかなるよ…って事で、本題に入ります。

 今借りている一軒家は、昭和41年の物件で約50年経っています。しっかりした家ですが、断熱材なし、窓も普通のアルミサッシなので暖房効率は悪いです。更に間取りが細切れのため、各部屋暖房が必須です。5人家族だったので5台の暖房器具が必要でした。冬の暖房費は、その家の断熱性能に大きく左右されます。イマドキの家であれば大丈夫でしょうが、古民家などはちょっと覚悟が必要でしょう。

最初は温水ルームヒーター

hotman in温水ルームヒーター さて、引っ越し当時の今から12年前、寒いと分かっていたので、気張ってクリーンな暖房器具を入れました。温水ルームヒーターです。室外機で灯油を燃やし、温水を室内に引き込んで部屋を暖気する仕組みになっています。エアコンのような感じです。末っ子が生まれるタイミングだったので、触っても安全で空気も汚れない方式を選んだのです。

 使用感ですが、新生児の居る家庭にはピッタリでした。灯油は外のタンクから供給されるので、給油の手間がなく、ストーブに触っても火傷の心配なく、静かな運転音と柔らかい暖かさ。体に優しい使用感がいい感じ。欠点は、部屋が暖まるまで少し時間が掛かること。先ずは不凍液を暖めて温水にならないと暖房が始まらないし、直接燃えてるわけでないので、絶対的な熱量では不利です。気に入って使っていたのですが、10年目にして室外機が故障しました。常に能力一杯で長時間使い続けていたためだと思います。財布の余裕も無く、子供も大きくなったので、今は安いファンヒーターを使っています。

薪ストーブ導入

 快適に使用していた温水ルームヒーターでしたが、台所で使っていると少し熱量が足りず、特に朝は寒いと妻が訴えもあり、薪ストーブを入れることにしました。我が家で選んだのは八坂在住の知人の手によるものです。アメリカで移民当時の暮らしを守って生活しているアーミッシュが使うストーブを参考に設計された形とのこと。シンプルな造形が味わい深い鉄板溶接で作られたストーブです。鋳物のストーブと違って、どんな材木でも燃やせるのが、気楽です。何せ丈夫だし、停電でも使えるし、燃料は山で手に入るし…。頼りになる相棒です。

honma stoveMade in 八坂の薪ストーブ 薪ストーブの良い点は、火力が強いところ。ガンガン燃やせば、すぐに暑いくらいの室温まで上がります。また、包み込まれるような暖かさ。癖になりますよ。それと天板の上で煮炊きができること。薪ストーブの側に腰掛けて、ダラダラ飲みするのがオヤジの幸せだったり。逆に欠点は、薪の確保と製造に手間がかかること。慣れれば楽しみに代わりますけど。チェーンソー、斧、軽トラなどなど、自分でやろうとすると必要な道具や技術も多いです。面倒がらず、少しずつ習いながら身に付けていくと、要領良くできるようになってくるものです。

 さて、長くなり過ぎましたので、今回はこの辺で終わりとします。下の写真ギャラリーに解説を付けますので、写真を拡大しながらご覧ください。

薪ストーブDIY設置の詳細

クリックで写真が拡大します。そのままで以後の写真をスライド表示できます。

(大町市定住促進アドバイザー:竹花聡)