リレー・エッセイ 第7回 大町市の子育て事情

入れたいと思ったらいつでも入れられる大町~保育園・幼稚園環境~

thumb nakayama 201510 046月に越したばかり。空き家だった家です 10月は働くママにとっての一大重要イベント「保育園選び」のシーズン。それは、ここ大町でも同じです。うちにも来年で4歳になる息子がいるのですが、知り合いのママたちと出会えば「もう決まってる?」から始まる入園トークに花が咲くものです。

 大町市内には保育園が8施設、幼稚園が3施設があって、そのうち2施設は本年度から認定こども園になりました。わが家の息子は全園児50人ほどの小さな園に1歳直前の4月に未満児入園。現在保育園暦3年目のベテラン園児(笑)です。

nakayama 201510_05市内の保育園のおゆうぎ室に市内3園の園児が集まって観劇 テレビやインターネットのニュースで聞く深刻な待機児童問題とは無縁。このまま慣れた保育園でいくのか、認定こども園に転園しようか…産休明けに必死の思いで保育園を探し、フルタイム復帰して働く都会のママたちに叱られそうな贅沢な悩みさえ持ててしまうのが大町の良いところ。「入れたいと思ったらいつでも入れられる」そんな保育環境に助けられて、地元新聞社の記者として地域の保育園や幼稚園、学校、公民館の親子教室などを中心に取材活動をしています。

選べる教育

thumb nakayama 201510 07ソバの収穫を行う八坂中生 大町には地域の人たちが子どもの教育や学校運営に携わる「コミュニティ・スクール」となった学校も多く、山間地にある美麻地区と八坂地区の学校は「小規模特認校」という制度を取り入れていて市内全域が通学学区です。中でも美麻は小中一環校。教育を〝選ぶ〟というと、私立校受験などと大それたことのように考えてしまうけれど、ここ、大町では学区の学校のほか、特認校の八坂か美麻の学校へも〝選んで行ける〟のです。保育園・幼稚園もまた、それぞれ特色ある幼児教育や保育を実践しているようです。

〝大町の子〟として育つ息子

thumb nakayama 201510 02シバザクラの咲く農具川岸にて 息子の通う保育園では隣の畑を借りて〝畑のおじいちゃん先生〟の指導の下、サツマイモや大根、トマトなどの野菜を育てています。園庭への通路脇の田んぼにはカエルやゲンゴロウなどもたくさん。息子は今年、はぜかけした稲を見て「お米だよ」と教えてくれました。野菜の植わった場所を指差して「畑」。トマトやきゅうり、かぼちゃも見つけて収穫できます。路地物イチゴ狩りに連れて行って「イチゴがない!」と大泣きした私のいとことは大違い。自然の中で育つことの大きな意味を、ここでの子育てを通して、息子の成長を通して教えてもらっている気がしています。

thumb nakayama 201510 03市内の公園や川原は絶好のお散歩スポットでもあります そんな息子が目下大好きなことはピクニック。男の子なのにままごとのお皿や野菜を手押し車の中に押し込んで「公園でお弁当を食べるの」とにっこにこ。都会のようにあちこちに小さな公園があって誰もが歩いていける環境ではないですが、少し車を走らせれば眺めの良い公園や東屋などがけっこうあります。天気の良い日には冷凍庫にストックした手間無しおかずとおにぎりをクーラーボックスに詰め込んでお出かけ。それさえ面倒なときはスーパーのお惣菜コーナーを活用(笑)。手軽だしお金もかからないので、大町に越してからそんな週末が増えました。子どもってよく見ているものですね。

(大町市定住促進アドバイザー:中山亜輝子)