前回のエッセイは夏の話でしたので、今回は冬の話にしたい。この夏は暑くなりそう… 雪の話で涼しくなるといいのですが…?
「冬」「雪」ほとんど みんな 腰が引いているのでは? しかし、冬はイイ! まず、雪景色が綺麗!「銀世界」とはよく言ったもんです! その通り、雑多なものを全て覆い隠してくれるのです。そして、暑くない! 庭の雑草が生えない! などなど。
雑草の草刈りと雪かき、どちらが気持ちいいかを比べてみると、草刈りはしゃがんだ姿勢で腰が痛くなる。しかも暑いので汗をかく、その汗に虫も飛んでいるので、刺されると痒い。だから、草刈りは最低限しかしない。周囲から顰蹙をかっている気もするが…。
でも雑草も生き物、むやみに殺すこともないのです。そんなこんなで、うちは草原の中の一軒家という夢の様なスチュエーション?です。(それほど綺麗じゃないが)
そのうっとしさも秋以降は草の勢いも衰え、年末頃には雪の便りです。寒くなってきたな…と思う反面、今年はちゃんと雪が降って積もってくれるかな? と期待の毎日。
移住したころは、雪が積もると小躍りしてました。朝は家の周囲を雪はね(プラスチック製の柄の長いシャベル。鉄じゃないので軽い)で雪かきをして、出勤して、帰宅したら夕食は食べずに、すぐにナイタースキーに行って、スキーリフトに乗車している10分程度でパンとかカップラーメンを食べて滑っていた。乗車したらすぐに熱湯を投入。2分後に食べ始めて、下車する頃には完食! 麺がすこし固いが、この歯ごたえが好き! 夜10時頃に帰宅したら、ヘッドランプを点灯させて、屋根の雪下ろしをして、眠りについた。(←安全上おすすめしませんが)
京都にいた子どもの頃は、雪が10センチほど積もって、どろんこの雪だるまが作れたけど、高校生以降は、ほとんど雪が積もらず、寒いだけので雪のない冬はおもしろくないな… と感じていた。だから、足が信州へ向いたのかもしれません。
ここ10年は、冬になると、歩くスキーとカンジキハイク! 趣味とガイド仕事で楽しんでます。手作り除雪機の試行錯誤もおもしろいですよ。
先日、移住者交流会に「これから大町市へ移住しようかどうしようか?」考え中の若い方が参加されたのですが、開口一番「雪の生活は大丈夫ですか?」でした。すごく雪を心配しているようです。これから移住を考えておられるのだから、雪の心配ではなく、前向きに考えましょう。
自分の場合は、4月の北アルプスの景色に感動して、移住を決めたけれど、雪が降るのをワクワクしながら、春夏秋と暮らしていたのを思い出す。部屋の窓を全開にして、コタツに足を入れて、粉雪が舞う庭を見ながら、いいなぁ〜と感じたあの時を思い出す。自分が雪を嫌いになった時は、ここを離れる時だと信じているが、もうここよりいいところが想像できない…。さて、この先どうなる?
(大町市定住促進アドバイザー:梅田敏男)