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リレー・エッセイ 第27回 秋は登山!

 夏はアウトドアガイドの仕事で忙しく、登山は秋にしています。最近、登ったのは、大町市の最高峰、槍ヶ岳3180mですね。移住した頃から、いつかは登りたいと思っていたが、友達に聞いたら「山頂付近はすごく混雑してるよ!」とか「槍ヶ岳山荘から山頂まで30〜40分ぐらいなのに、すごい行列で大渋滞、2時間待って、列が全く動かないので、諦めて下山した人もいるらしい」えーそんなに。

 そんなこんなで 思い立ってから30年が経過した。このまま高齢になると、体力的にもきつくなるので、一番の閑散期を狙って、9月の平日に行ってきた。

 大町市から、安房峠経由で岐阜県の新穂高温泉まで車で3時間、平日なのに駐車場は なんと満車!えーーーー。しかし、無理やり、車をねじ込み、なんとか出発。右俣谷を進み、夕方に、槍平に到着。ここにテントを張り、明日の登頂に備える。

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 翌朝もいい天気、最初は足取り軽く歩いていたが、中程から、ザレたジグザグの道を行くが、疲れてヘロヘロ状態になって休み休み登って行った。飛騨乗越のコルに近づくと、槍ヶ岳山荘も近い。そして、槍ヶ岳が見えた途端、急に元気が出てきた。三角にそびえる山頂はやっぱカッコいい。山荘の横で写真撮影したり、食事をして、いざ山頂へ。渋滞もしていないし、天気は晴れてる。しかし、周囲はヘルメット姿多い、自分は帽子だけ… 多少の不安は感じるが、まあ大丈夫でしょ!ということで。急な岩場を登り、最後は垂直に近い梯子を登って、山頂に到着。山頂の広さは予想通り狭いけど、人も少ない。そこから見える景色は360度、見渡すことができて、感謝感激! 何よりも、山の北側はすべて大町市なのです。遠くに針ノ木峠や鹿島槍ヶ岳も見えます。それと、山頂から北へ伸びる尾根はかの有名な北鎌尾根。大町市から登れるルートですが、一般道ではない。いつかこのルートで大町市だけを踏みしめて登ってみたいと思った。

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 そして下山。かなり疲れていたので、来た道を戻り、槍平でテントに宿泊、翌日は新穂高温泉に無事下山、近くの露天風呂で汗を流し、ほっとするのと、充実感で大満足。

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 こんな登山もいいけど、ほぼ毎年行く山は白馬鑓温泉。温泉と星空とお花畑が目的の登山です。白馬村の猿倉から徒歩で片道5時間かかるけど、露天風呂から見る景色はサイコーです!昨年の9月は夜が快晴で満点の星空。最初は夏の大三角など夏の星空、そのうち秋の星空に移り行き夜半過ぎはオリオン座など冬の星空を鑑賞。一晩中、湯船に浸かったり出たり、星を見たり、写真を撮影。星がキレイすぎて夜に寝るのが惜しいので一睡もせず…。早朝は、真っ暗な星空から、わずかに東の空が明るくなり、その反対に星の数が減って行きます。この変化が感動的!ご来光が近づくと、山小屋の泊り客が湯船に来ます。そして日の出。あたりが急に明るくなり、眩しいぐらい。前日の夕方にテントを設営したが、中で寝たのは朝方の30分ぐらい。これなら、テント設営せず、テント費用を節約できたかも。

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 すごい、贅沢な一晩でした。今年も行けるかな…。