2021年1月を迎えました。
コロナ禍の中、皆様はいかがお過ごしでしょうか。
私事ではございますが、昨年11月下旬に左足小指中足骨(下駄等の鼻緒が当たる位置の骨)を骨折してしまいました。りんご農家の仕事のピークとなる時期に骨折し、周りの農家の方々には「この忙しい時期になにをしているダ!」と言われましたが、お手伝いを頼み、何とか収穫と出荷を完了しました。
例年であれば、12月の下旬からはスキー三昧の冬となるのですが、さすがにひと月では石膏包帯が外れるのがやっと。それでもスクールでの事務仕事を依頼され、ありがたいと思った年末年始でした。
同様の個所を骨折した経験のある知人からは「今シーズンのスキーは無理だよ、俺はブーツ履けたけど、リフト1本で痛みに耐えられずに滑るのを諦めたし」と言われ不安な気持ちに。
骨折してから45日程で恐る恐るブーツに足を入れてみました。その翌日には初心者向けの短い緩斜面で、プルークボーゲン2本のリハビリを開始し、滑走距離や斜度、滑走本数を増やしつつ、ふた月経たずに現場復帰をすることが出来たのは幸いでした。
そんな状態での今月、昨年であれば多数の来場者があるスキー場ですが、予想していた通りの来場者数。観光業が主たる産業の北アルプスエリアにとって、このウイルスによる影響は非常に甚大であると感じています。
ゲレンデ下部から撮影した写真、リフトもゴンドラも動いている時間ですがこの状況。接触事故の可能性はなく、滑走速度も上げられる状況ですが、これではあまりにも寂しすぎます。各スキー場では対策を施しての営業を行っていますので、皆様の来場をお待ち申し上げます。
そんな状況なので、スクールに出勤しても仕事がない日もあり、例年であれば自己研鑽しつつ滑走するのですが、今年はこの時期からりんごの剪定作業を開始しました。 日差しの当たり方や着果位置等を考慮しながら、余分な枝を切除したり、誘引し樹形を整える、本来であれば樹が休眠している冬に行う作業を、昨年まではスキーシーズンが終わり、りんごの花が開花するまでの4月に行っていました。
積雪のある傾斜地での作業なので、脚立の足が滑らないように注意しながらの作業ですが、実は好きな作業の一つです。今年は時間がたっぷりとあるので、じっくり樹と向き合いながら剪定をしようかなと。
畑作業、昨年もそうでしたが基本は一人で作業しているのでソーシャルディスタンスはしっかり確保できるのでノーマスク。眼鏡を使う私には助かっています。大町市では、人との物理的な距離が元々確保されているのでことさらに「密」を意識しなくても良いのは楽だなと感じます。勿論スーパー等ではマスクを着用しますけど。
都市圏では大変なんだろうなぁと思っています。早い時期に大町市に移住出来て良かったと思っています。
塙 慎一(大町市定住促進アドバイザー)
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