fbpx

第56回 大町市のお花見

今年は異常! もう満開を過ぎました。例年より2週間早い。もしかすると、生まれ育った京都の桜の開花時期と同じような気がします。小学校の入学式は桜満開の校門をくぐった記憶がありやなしや…。

さて、お花見ですが三密を避けるのが常識の昨今ですが、大町市のお花見は、有名な大町公園を除けば、すごーく空いています。人が少なくてさみしいぐらいです…(^^;)。普段の買物や通勤などで大町西小学校、仁科台中学校の桜並木を車で通過するだけでも「スバラシイ!」の一言。北アルプスを背景に観光道路の桜並木を走り抜けるだけで気分爽快です。この他、若一王子神社の参道や大黒天のシダレザクラなど、あちこちに点在しているのがいいですね。

Image
大町西小学校の桜
Image
大黒天のシダレザクラ

そして、お花見といえば、やはり夜桜でしょう。ボンボリで明るくなるのは大町公園(今年は中止)だけですが、大町の夜は寒く凍えるのでこたつを芝生に置いたこともありました(移住した頃の話です)。ここまでしてやることはないのですが、なぜか楽しい思い出です。加えて、夜桜をもっと楽しめるように、会場の一角で天体望遠鏡を設置して星空観望会を開催しています。昨年と今年は中止しましたが、2年前までは、毎年開催していました。夜桜見物の家族連れや酔っ払いに月や土星を見てもらったり、星の話をしたりすると、お友達が増えたりします。大町公園から見る大町市の夜景も必見です。

Image
大町公園夜桜と星空観望会

別の楽しみ方として、仁科三湖の一つである中綱湖の岸辺には、オオヤマザクラが咲き誇ります。早朝は風がなくて湖面に映る桜を撮影するカメラマンが列をなしますが、自分は大型ボヤジャーカヌーのガイドをしているので、お客さんを4〜8人乗せて、みんなで漕いで湖の真ん中でお花見をします。水面に映る桜もいいですが、散り始めの花びらが水面に広がっているのも格別です。

Image
中綱湖・大型カヌーで桜!

大町は八坂地区の犀川沿い標高500mから大町市街地、中綱湖、青木湖の標高800mまで標高差が300m以上あるので、桜の期間が長いのも特徴です。

Image
青木湖の一本桜

また、近隣には桜仙峡(オウセンキョウ)という、桜が山腹のあちらこちらに咲く山桜の里があり、ただのお花見だけではなく、花見をしながらハイキングができます。半日コースまたは1日コースのガイドをしています。
光城山(ヒカルジョウヤマ)は山麓から山頂まで桜が昇り龍のように桜並木になっており、夜間はライトアップされてナイトハイクができます。山頂からの夜景も見ものです。山頂は山城になっており、戦国時代の雰囲気も味わえます。

さらに、木崎湖の西にある小熊山にはパラグライダーの発進基地があり、一度移住された友達に乗せてもらったのですが、眼下に木崎湖とその周囲の田園風景が楽しめ、空からお花見ができそう… こんな風に、大町市では陸海空ならぬ、陸湖空と朝昼晩も桜を楽しめる天国のような場所といえるでしょう…(^^)

Image
パラグライダーから木崎湖を見下ろす

最後に自営業なので天気がいいと、お昼間の数時間でお弁当を買って近くのお花見スポットに行き、まだ雪が残る北アルプスと桜を眺めたり、加えてお花見とカヌーまたはハイキング、街歩きを絡めたガイドの仕事をしています。


梅田敏男(大町市定住促進アドバイザー)