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第58回 豊かな春の庭のもの・もらいもの

 春から思いのほか、記者の仕事が忙しい毎日です。催し事がまったくなかった昨年のことを思うと、ありがたいです。大町市には、地域活動が少しずつですが戻ってきていますよ。ですが、緑がまぶしい信州の春に、仕事ばかりしているなんてもったいない!と駄々をこねる自分もいたりします(笑)。
 小さな自然からの恵みが、庭で芽吹いたり、届けられたりするからです。

春一番!ふきのとうでピザ!?

 以前住んでいた社地区のお家の庭にあったのをこっそり持ってきて植えていたフキです。引っ越して5度目の春ですが、今年は数が増えました。春一番のほろ苦いヤツをふきのとう味噌にしていただきます。

 ふきのとう味噌はそのままあったかいご飯に乗っけて食べるのが一番!なのですが…意外なオススメはピザ。マヨネーズやオリーブオイルでのばしてチーズをのせて焼くと、あらマッチ。私は下戸ですけど、お酒のおつまみにもイケるオツな一品ができあがります。

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ふきのとう
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ふきのとう味噌

ニオイスイセンはわが家にも咲いた!?

 昨年から芳香蒸留とハーブの勉強を始めたのですが、高価な精油とされる「ジョンキル」「ナルシス」を採取するための水仙「ニオイスイセン」「クチベニスイセン」がわが家にも咲くことが判明しました。これまでいかに見ていなかったことか…。

 芳香蒸留にもチャレンジしましたが、取れたフローラルウォーターの香りの方はイマイチ。繊細な香り成分のようで、専用のもう少し高価な設備がいるのだと知りました。

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水仙

息子からの贈り物!よもぎ

 どこにでも生える雑草的なイメージのよもぎですが、わが家の庭にはありません。何かの折に「学校に生えているヤツなら排気ガスも犬の散歩もなくて一番安心」と言ったのを覚えていて、息子が摘み取って持ち帰ってきました。息子の通う学校は広く自然が豊富な敷地が本当に魅力的です。

 よもぎは週末までの間、少しだけ乾燥しながら置いておき、白玉粉を買ってきてよもぎ団子づくり。おいしすぎて写真を撮るのを忘れました(笑)。

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よもぎ

花豆が発芽花豆になった!?

 義父の友人が花豆を届けてくれました。煮ようとほとばして(ほとばすは長野の方言?で水に浸すの意)いたら、小さな芽のようなものが…。そういえば義父の友達は採種農家だった。これは育てる用にくれたのかも…と思いつつ、おいしく煮て食べてしまいました。発芽しようとしているものは栄養価も高いとか!?

異色のいただきもの!?おたまちゃん

 近所に住む息子の友達のお姉さんが「おたまちゃん」(なにガエルになるのか不明)をくれました。高学年の女子なのですが、昆虫&生き物好きで息子とウマが合うようです。おたまちゃんはその日から家族の一員に。手足が出るまでわが家の玄関で暮らすことになりました。

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おたまちゃん

 この他、タラの芽、木の芽(山椒)、こごみ、コシアブラなどなど。春の恵を日々の食卓でいただく毎日です。庭ではいつもどおりアップルミントやクリーピングタイムが咲いています。芳香蒸留の趣味も継続中。「仕事が忙しい!」なんて言っていられないぐらい、庭でも次々に仕事が生まれています。

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庭のタイム
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山椒

中山亜輝子(大町市定住促進アドバイザー)