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第62回 高校受験

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今年は、長女が高校受験です。自分は受験を千葉県で30年以上前に経験しましたが、「こんなシステムだったかな~。」なんて思ったので、今回は高校受験について書こうと思います。高校入試制度は都道府県によって違うようです。

まずは“学校見学”というシステムがあります。時期はそれぞれの高校によるようですが、その高校を希望している生徒たちが実際に自分たちでその高校に行き、必ずしも自分が希望する授業を体験できるわけではありませんが、授業を体験できるシステムです。自分の頃にはこんなシステムは無かったです。

自分が30年以上前に受験したときは、本命が公立高校、それから私立を滑り止め校、本命の公立高校と同じくらいの偏差値の学校、そして挑戦校の3校を受験しました。公立高校の試験の前に私立の試験があり、合格発表も公立高校の試験日の前だったような気がします。そして公立高校の合格発表の日が私立の入学金振込の最終日だったことは今でも覚えています。これは現在も変わっていないようです。

長女はというと、本命の公立高校と滑り止めの私立を一校のみ。友達の中には本命の公立高校のみ受験という子もいるらしいです。自分の時代は併願の私立高校は全て筆記試験を受けての合否判定でした。しかし、長女は自己推薦という制度で併願の私立高校を受験しました。受験したというか願書を提出したというべきか…。本来は集団面接を行うはずでしたが、コロナ感染者数の急増で集団面接は中止になり、学校の成績と志望理由を書いた書類での合否判定となりました。そもそもこの自己推薦、学校の成績がある一定以上を超えていないと使えないらしいのです。長女曰く、「100%とは言わないが、この自己推薦というシステムを使うと不合格になることはあまりない」ということです。自分の中では“推薦”とつくと、「それで合格したら必ずその学校に行かなくてはいけない」というイメージでしたが、この自己推薦なるものは違うらしいのです。むしろ公立高校との“併願”はこの自己推薦を使うのが一般的のようです。ちなみに校長推薦というのもあり、これは合格したら必ず行かなくてはいけないものです。こちらがまさに自分の思っていた“推薦”でした。

そして公立高校ですが、多くの学校で“前期試験”と“後期試験”があります。前期試験は2月の上旬に試験があり、試験の一週間後くらいに合格発表があります。長女が受験を希望している学校は残念ながら前期試験がなく後期試験のみなのですが、前期試験は学校の内申点と面接、それから作文や小論文など志望高等学校長が定める検査が行われるようです。後期試験は自分がイメージしている受験そのものです。五教科の筆記試験を受験し、合否判定されるというものです。長女曰く、「大半の生徒たちが前期試験を受験する」のだとか。長女のクラスでも前期試験を受験しないのは、長女を含め3~4人だけなのだそうです。後期試験は3月の上旬に試験があり、試験の10日後くらいに合格発表があります。残念なのが、合格発表が卒業式の後だということです。これは今年だけなのだろうか?

大町市には大町岳陽高校という公立高校があります。もともとは大町市にあった2つの公立高校が統合してできた新しい高校です。とても人気があるようで、今年はこの辺りでは、志願者倍率が一番高かった高校です。

最後に、長野県の公立高校の入試制度が2024年に変わるようです。詳細は県のホームページなどにも載っています。ご興味のある方はご覧になってみてください。


小田純司(大町市定住促進アドバイザー)


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