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第87回 田舎暮らし★春からのいただきものなど

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信濃の国の田舎暮らしの醍醐味といえば、畑の作物&山の幸。隣近所を見回してみると、ほぼすべての家の庭には、何かしらの作物が栽培されています。そして…旬になるとたくさん出来すぎた作物が届けられるのもまた、田舎移住のうれしい〝おまけ〟だったりもします。

わが家の庭は手入れが行き届かず、ご近所さんからはきっと、「畑もうまく作れない可哀そうな子」だと思われているようで、本当にいろいろなものをいただきます。

春は山菜からスタート

普段の私の言動から、山には行かない(行けない)子だと知れ渡っているので、山菜はよくいただきます。大北周辺でタケノコといえば、「ハチク」を指すことが多いです。灰汁抜きがほとんど必要なく、とても便利です。

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ハチク

最近白馬からお隣に越してきた方は山案内の方で、よく珍しい山菜をもってきてくれます。ウルイ、ウトブキ、ネマガリダケ…秋にはキノコも届きます。

このタラの芽は、定住促進アドバイザー仲間の梅田家に生えているものを摘ませてもらったものです。天ぷらにしておいしくいただきました。

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定住促進アドバイザーの梅田さんちのタラの芽

夏野菜は覚悟が必要

きゅうりやトマトなどの夏野菜は、もらうのにも少し覚悟が必要になります。ちょっと量が多すぎる(笑)。今年、きゅうりは、いったい何本食べたでしょうか?ちなみに旬の期間中きゅうりは1本も買っていません。ピクルスや佃煮などにして冷凍・冷蔵保存し…たぶん100本はないけど…笑、4人家族でそのぐらいはいただきました。写真は双子ちゃんのきゅうりです。

インゲンやナス、ズッキーニなどもたくさんいただきました。面白い形のズッキーニや、白や緑のナスなど、目新しい野菜にも出会います。シシトウ?ピーマン?トウガラシ?類は、辛味がどのぐらいか確認してから調理した方が無難かもしれません。時折激辛が混じっていて、うかつに調理すると、手が痛くなることがあります。

写真は「バナナピーマン」だと思ったらけっこうな辛味だった〝ヤツ〟です。

お隣から届けられた韓国野菜?には、しっかり説明が貼ってあったので、インターネットで調べてチヂミしておいしくいただきました。

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双子きゅうり
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バナナピーマン・・?
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韓国野菜?

秋の気配が忍びより…

近頃は大根やキノコが届くようになってきました。いただいたもの同士で作ったなめこおろしはとても美味でした。クリなどもいただきましたが、写真を撮り忘れました。わが家の庭では、放置して雑草にまぎれ、木に登っていったカボチャが10個も収穫できました。

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きのこ
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カボチャ

いただきっぱなしでいいのでしょうか?

移住相談をしていて“野菜をもらう”話をすると、よく質問されるのが「いただいても私は野菜が作れない。お返しできない。申し訳ない」というものがあります。私は慌てて「野菜をもらって、その場で野菜を返したらいけません!」と答えています。

野菜が出来る時期はどこの家もほぼ同時期で、その時期に余剰する野菜はどこでも同じ種類です。先日もきのこをいただいたので、何か返そうと思って「カボチャはある?」と聞いたのですが、案の定もらってはもらえませんでした。

うちの場合は、まったく別の時期に、どこかへ出かけた際に、小さなお土産をいくつか用意して、いつも野菜をいただいている家に届けるようにしています。

余談ですが…あまりにいただきものが多すぎて、冷凍がひっ迫してきたので、今年とうとう、冷凍ストッカーを近所のホームセンターで購入してしまいました。

 


 中山亜輝子(大町市定住促進アドバイザー)