信大・東大・大町市共同研究「大町わがまち案内人」
Vol.4 まちなかで感じる山とダム
開催日:12月14日(土)10:00~12:00
参加人数:6名
【案内人】梅田 敏男さん(多趣味な建築設計士)
4回目のまち歩きは「えっ!まちなかのこんなトコからあの山が… 」というスポットや、
かつて大町が登山ブームとダム建設で賑わった要所などを探しながら巡りました。
6人の参加で、市外からも1人、そして県外からも(!)1人ご参加いただきました。
案内人は、多趣味すぎる建築設計士で定住促進アドバイザーでもある梅田敏男さん。
トレッキングやホタルクルーズ、星空観察など多趣味ぶりを生かした様々なガイドも多くされています。
そんなベテランガイドの梅田さんによる、参加者同士の「自己紹介ゲーム」で歩く前から和やかな雰囲気づくり。
出身地や居住地で並ぶだけなのに結構おもしろい。
参加者のコミュニケーションも取れたところで、まち歩きスタート。
スタートしてすぐ、塩の道ちょうじやの西隣りの建物は、
元々は日本初の登山ガイド組織の大町登山案内人組合をつくった百瀬慎太郎氏が営んでいた「對山館」だった場所。
大町登山案内人組合は2017年に100周年を迎えており、いきなりまちなかで山にまつわる歴史・建物に触れられました。
その後、本通り沿いの旧松葉屋旅館前では昔の写真を見せてクイズを出題。
今はもちろん車道のこの場所に「何が写っているでしょうか??」
…「うーん…電車??」「おぉー!ほぼ正解!」
なんと、路面電車が走っていたとのこと。
前回のまち歩きで水路が通っていたことを知ったばかりなのに、同じ場所に路面電車!?とびっくり。
まちなかから高瀬溪谷の葛温泉までを繋ぎ、登山列車としての役割を担っていたそうです。
その後は、近隣住民でないと通らないであろう裏道へ。
その道の角度が絶妙で、道の先に北アルプスが見えるスポットが。歩くからこそ出会える景色にお得感があります。
(写真では見えないですが…)
そこからは、大町の特産品を多く扱う「いーずら大町特産館」へ向かいます。
お店で山とダム…?と思っていると、「商品探しゲームやるよ!」とのこと。
3分間、店内にある山とダムにまつわるモノを一番多く見つけた人の勝ち!ということで、みんな一気に散らばります。
あっという間に3分経ち、みんなで答え合わせ。
商品名にダムがある。絵柄に山が入っている。北アルプスの水を使っている…など、
中には怪しいものもありましたが「それ見つけられなかった…」「あー確かに!」と盛り上がり、
一番多い7つ見つけた県外の方が、案内人から賞品(手ぬぐい)をプレゼントしていただきました。
ゲームを終えて、ダム建設時に賑わった飲食店街を抜けて信濃大町駅北の踏切近くの大きな石碑へ。
山麓地域の運輸機関整備のための「信濃鉄道」(上田市のしなの鉄道とは別もの)建設から国鉄移管の事業を記念したものだそうです。
石碑って、あるのは知っていても、どんなものかはなかなか知らない…。大町市の生活基盤の成り立ちにも触れることができました。
最後に、まちなかで高い建物に入らずに“ほぼ”全方向山が見えるスポット、信濃大町駅の市営駐車場へ。
駅にすぐ近い場所なので、市外の方も大町市訪問の際はぜひ。
「山とダム」というテーマでも、歴史、生活文化、景色、建物、商品など、色々なものがあって、
意識して話を聞いてみたり探してみると面白い!
宝探しのようなまち歩きでした。
次回は1月18日(土)に大町の映画館跡地、レトロ喫茶巡りを予定しています。