移住前、大阪で大学卒業後に経験した仕事は、スーパーマーケットの生鮮食料品担当。その後転職し塾の講師。美麻に移住後は温泉旅館の調理師。そして家庭教師業。現在は仕事をいくつも兼業しており、日によっては朝昼晩と違う仕事をしている日もあります。
美麻の学校の景色
美麻のゆるキャラと筆者
午前中に行うことが多いのは、農作業。借りている農地で米、麦、野菜を育てています。米づくりは30年の経験があります。無農薬や減農薬でできるだけ有機肥料を使った栽培をしています。
育てた農産物は、自家用以外に自宅で営む宿とうどん屋の食材、そして大阪で信州をテーマに経営している蕎麦屋を営む弟の店へも送っています。弟の店にはその他リンゴ、米など地域の農産物などを幅広く買い付けて送っています。
この仕事は、地域の使われなくなった農地の荒廃を防ぐ意味もあります。
田んぼ
田んぼ
畑
昼は、自宅での地粉による手打ちうどん屋(現在は多忙なので予約制)、関西人なのでうどんにはこだわりがあって、小麦も自家農園で育てたものを自家製粉して混ぜて使っています。それぞれの季節の野菜を使ってメニューを考えます。キッチンカーもあるので地元のイベントに出店することがあります。
麦畑
キッチンカー
地域の仲間ともう一つやっているのがイワナの養殖。
実は大の魚好きなんですが、しかし海がない長野県。そこでイワナの養殖に関わっています。これは、学校給食への提供が一番の目的で、地域の飲食店やイベントにも出荷していますが、私は我が家の宿で使う以外に大阪の弟の店にも提供しています。
岩魚池
岩魚
岩魚給食
午後は、学校でのコーディネーターの仕事、学校運営協議会など学校運営に関わる仕事、地域学校協働活動として様々な授業づくりに関わり、特に総合的な学習の時間は生徒や先生へのアドバイスや、地域の人材の紹介や時には活動財源確保まで関わっています。
放課後は月替わりの体験的な学びである放課後子ども教室の運営、そして教科学習支援である放課後学習塾の運営と指導も行っています。
授業づくり1
授業づくり2
授業づくり3
放課後子ども教室
かつては、夜は家庭教師業や塾の講師もしていましたが現在はやめていて、お客さんがある場合は民宿業を行っています。
夕食や朝食には地元食材、自家製野菜やジビエ、岩魚などの食材を使った料理を提供しています。以前は一人旅中心のバックパッカーズの宿を営んでいましたが、今は形態を変えてお客さんのほとんどは、学校の視察見学に来られる方、移住相談に来られる方、地域づくりを視察に来られる方です。
民宿
そして時々ある仕事が、美麻小中のコミュニティ・スクールで地域学校協働コーディネーターの経験をかわれて行っている、コミュニティ・スクールに関する研修の講師です。文科省からCSマイスターとして委嘱され、長野県教委からアドバイザーとして派遣されたりします。こちらは、県内に限らず遠方への出張での研修も行っています。
研修会
仕事ではないのですが、地域づくりの活動も住民自治活動としての美麻地域づくり会議や小さな拠点の運営として一般社団法人地域づくり美麻の理事長としての活動も行っています。この活動では、持続可能な地域づくりをテーマに、荒廃農地や空き家の活用、獣害対策、高齢者の足の確保、特産品の開発など様々な活動を行っています。
約20年間子どもたちが相互訪問を行ってきたアメリカのメンドシーノとの国際交流のためのボランティア活動も行っています。
また大町市からは定住促進アドバイザーとして移住者相談を行っています。
特産品花豆あいす
特産品ジビエクッキー
特産品花豆甘納豆
国際交流
移住相談会
こうした仕事や活動は、この美麻に移住しなかったら間違いなくなかったことばかりです。今は住みたいまち、暮らしやすい地域、育てたい子供像を実現する学校づくり、持続可能な地域づくりをめざして日々活動をしています。私はこのような多様な経験と多くの人との関わりをもとに皆さんの移住定住相談を行っていますので、ぜひお気軽にご相談ください。