雪のテーブルで昼ごはん
我が家の子どもたち、寒くなってなお活発に遊んでいます。
移動の基本が「徒歩」の山村留学生、移動したい先が近かろうが遠かろうが、お天気でも雪でも、「徒歩」。行きたいところが遠ければ諦めるかと思いきや、そうではないのが山留生のすごいところ。我が家のある大塩地区からお隣の二重地区はもちろん、緩やかな長い山道を越えて新行地区にまでも歩いていきます。
そして、山留生はお友達のお宅に上がらないことになっているので、遊びに行っても外で遊ぶのみ。もちろん冬でも例外ではありません。冬にはソリを持参して遊びにいきます。
美麻の冬はそり遊び
歩いて移動となると、遠出をする時には、帰りの時間を気にかけ時間管理をしなければなりません。時計を基本は持っていないので、そんな時には我が家にある時計を持って遊びに出ます。
移動の基本は「徒歩」
が、帰りにかかる時間をいつも短く見積もったりして、今のところ、遠くに出かけた時に時間通りに帰宅できたことがありません。
「約束守れないなら、遊びに行かれないよ」と、オトナの嫌な考えが喉元まででかかります。が、遊びに行かずに家に残っている中学生の子に、約束を守って欲しいんだけどどうしたらいいか相談した時に、「守れないなら、遊びに行かれない」とは言いたくない、と。
なるほど、と感じるものがあり、出かかった言葉を飲み込むことに。代わりに、出かける時は、まず約束をしっかりして、約束を守るための対策も一緒に立てています。そして、遅れればその都度、なぜ遅れたかを確認し、みんなで時間を気にかけること、約束を守りながらいっぱい遊んで欲しいと思ってる、ということを繰り返し伝えてきました
すごいのは、失敗しても失敗しても、意欲が落ちないこと! 遊びに出かけたい意欲は、失敗を避けて家の中にいようかなという気持ちよりも、ずっと強いのです! 失敗を繰り返す様子にちょっぴりあきれる気持ちもありながら、子ども特有の「今を生きる」感じ ・・やっぱり可愛いのです。
いつか時間を守れるかな、と思っているうちに、もうじき今年最後の農家入り。
あともう少しの間、私の言い聞かせる意欲がなくなりませんように!!
年度末が近づいてくると、これまで巣立っていった山留生のこともいつも以上に思い出します。
そのうちの一人は、この前遊びに寄ってくれた時に、山村留学生を引き受ける 「農家」になりたい、と言っていました。
引き受ける地元の家庭が減る一方で、こんな思いを温めている若者もいるとは。
いつか山村留学生だった若者が美麻に戻ってくる日が来るかもしれない…、こんな風に仲間が増えていくかもしれない…、なんて想像すると、なんとも言えない気持ちになります。こんな思いに触れられて、なんと幸せなことかと思います。
もち米の種まき
味噌作り
梅仕事
餅つき
柿仕事
さて、年度末を控え、私自身を振り返ってみますと、定住促進アドバイザーという役割をいただいてもうすでに何年お世話になったでしょうか…
ずいぶん長くお世話になりましたが、この3月で新しい方へとバトンタッチさせていただくことにいたしました。
アドバイザーの仲間の皆さん、担当課の皆さんにはいつの時も大変お世話になりました。心より感謝しております。人と人との出会いは、かけがえのない宝物です。そんな場面にたくさん恵まれた日々を思い出し、幸せを噛み締めています。
皆さん、今まで大変お世話になりました。
この事業のますますの発展をお祈りしまして、感謝とともにペンを置きたいと思います。ありがとうございました!