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第98回 大町市に住む魅力と、焼岳への日帰り登山

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遠くに槍ヶ岳

大町市に住んでいて一番の特典は、なんといっても北アルプスがすぐそばにあることです。

今年は梅雨入りしたにもかかわらず、連日晴天が続き、真夏のような暑さが続いています。移住した当初は「猛暑」なんて言葉とは無縁でしたが、ここ数年は日中の気温が30度を超える日も珍しくありません。でも、朝晩は20度前後と涼しく、とても快適です。

そんな中、6月20日に焼岳(標高2,440m)に登ってきました。焼岳は北アルプスの中では比較的登りやすく、上高地の西側にそびえる活火山です。大町市から車で約1時間45分。安房峠の手前にある「新中の湯登山口」の駐車場に到着したのは朝6時半。平日にもかかわらず、すでにほぼ満車で、なんとか空きスペースに車を止めることができてホッと一安心。朝ごはんを食べて、いよいよ登山スタートです。

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早朝から満車

登山道の前半はシラビソなどの樹林帯。緩やかな道と急登が交互に続く、変化に富んだルートです。後半は沢沿いのコースで、頭上には焼岳の山頂が見え、景色も一気に開けてきます。強い日差しの中を歩くのはなかなか大変でしたが、時おり吹く風がとても心地よく、沢筋にはまだ雪が残っていて、そこから伝わる涼しさにも助けられました。

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残雪と焼岳

森林限界を超えると、岩がゴロゴロと点在する斜面に入り、高山植物が咲き乱れています。鮮やかな色合いに心も癒されます。

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イワカガミ
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ラショウモンカズラ

やがて、南峰と北峰の間の鞍部に出ると、美しいグリーンの火口湖が姿を現しました。そのすぐ近くでは、シューシューと音を立てて噴気が激しく上がっており、風向きによっては強烈な硫黄のにおいがします。大迫力の光景です。

数年前に噴火警戒レベルが引き上げられたこともありましたが、現在はレベル1で、山頂まで登山が可能です。それにしても、こんなに間近で噴気を見ると「ほんとに大丈夫なのかな」と思わず不安になるほどの迫力でした。

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山頂の火口湖
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激しく出る噴気

上高地側から登ってくる登山者の合流点では、外国人の姿も多く見かけました。最後はゴツゴツした岩場を這うように登り、ようやく山頂に到着。そこからは、槍ヶ岳や奥穂高岳が間近に望め、眼下には上高地と梓川の美しい蛇行が広がっています。まさに絶景です。

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山頂から上高地を見下ろす

広々とした山頂で昼食をとったあとは、恒例の「移住相談」を実施。登山記念の写真を撮りましょうか?と声をかけた大阪からのご夫妻とお話しし、「ぜひ大町市への移住もご検討くださいね」とPRしておきました。

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山頂で移住相談

下山後は「中の湯温泉」の露天風呂で疲れを癒し、心も体も満たされる、充実した日帰り登山となりました。


梅田敏男(大町市定住促進アドバイザー)