第106回 七月

Image
Image

 りんごの摘果作業にも目途がつき夏野菜の成長もとりあえず順調、数年前までならこの時期でも昼間も畑作りんごの摘果作業にも業が可能でしたがここ数年はもう無理な状況。作業は朝夕の時間でないと危険を感じる気候となってしまいました。小職はりんごをメインとする果樹農家ですが、去年からはスイカにチャレンジ。このまま大町市の平均気温が上昇していくと、近い将来りんごが生産できなくなってしまう可能性も考えられ、リンゴ以外の果樹やほかの農産物への転換も検討せざるを得ない状況です。自然相手の仕事なので仕方がないと言われればその通りですが、環境問題はもう少し真剣に考えるようにしないといけないのではと感じます。

Image

 また七月は、東京で開催される長野県の移住相談会に参加しています。定住促進アドバイザーとして、私自身の大町への移住に係る経験を基に相談者に対してお話させていただいています。大町市では市職員に加えて私達アドバイザーが対応さていただいており、相談者からは「移住を経験された方の生の声を聴けるのは大変にありがたい」と好評をいただいております。私の得意とする分野は農業とウインタースポーツで、移住を考えておられる方でこの分野について相談したいと思った方は、是非市役所を通じてご連絡ください。

 私もここ数年、相談をさせていただいた20代から30代の夫婦が毎年移住されてきている事は、この仕事を委嘱されている者としてとても嬉しく思います。特にその方々が農業に関わって生活をされているのは、私自身が農業に従事していることもあり、若い仲間が増えてくれるのが本当にありがたい事です。

 夫婦で大町市に住民票を移してはや10年を超えました。そんな私が移住直後から現在まで変わらずに魅力を感じているのは大町の自然環境です。その中心になっているのが「北アルプスの山々」でしょう。この山並みの麓で暮らしていけることが何よりだと思っています。農業をやりたいという事で言えば長野県内でももっと適したエリアはあると思います。が私は、「信濃大町で農業に携わる」ことがとても気に入っています。自宅で、そして畑で、ふと振り返ると見えるアルプス、これからもいつまでも変わらずに癒してくれる風景だと思います。

Image

 また大町市はHAKUBAVALLEYの入り口の町、大町市・白馬村・小谷村3市村内にある10のスキー場からなる日本最大の国際山岳リゾート地のベースタウンとなる町でもあります。この夏にもうウインタースポーツの話かと思う方もいらっしゃるかと思います。が、わたしがインストラクターをしているエイブル白馬五竜スキー場は12月頭から翌年のゴールデンウィークまでの約6か月滑走が可能なスキー場でもあります。もう4か月ちょっとで新しいシーズンがスタートします。

 私は、この北アルプスの見える環境で「農」に関わる生活がしたいと思って移住してきました。そんな私がまさかスキー指導員にまでなるなんて全く想像すらしていませんでした。この資格も大町市に移住して、2級から取得し指導資格まで合格。移住していなければ夢にすらしていなかった物です。東京の頃の知人には「おまえは本当に恵まれた生活をしてるよな」と言われます。でも、皆ちょっと伸ばせば手が届く生活ですよ。

 移住を考えている皆さん、そしてこの山々の風景に魅力を感じている皆さん、信濃大町で新たな生活をスタートさせませんか。私達がお手伝いさせていただきます。


塙 慎一(大町市定住促進アドバイザー)