
白馬五竜からの絶景
私は5年前、夫婦で兵庫県川西市から長野県大町市に移住してきた。移住のきっかけとなったのが世界に誇るHakubaValleyのスキー場だ。スノーボードが大好きな私たちはスノーボードをもっと身近にできる環境に憧れて移住してきた。大町市に住んで5年の年月が経つが、このたった5年間で多くの変化を感じている。また、移住後は定住促進アドバイザーとして大町市の移住施策に関わるなど、「移住」について考える機会が多くなった。そんな私自身の移住に対する考え方を5年間で感じた多くの変化に照らし合わせて、今回文章にしてみた。

白馬岩岳マウンテンリゾート
まずは気候変動。移住してきた年の夏は本当に涼しかった。関西で暮らしていた私たちには考えられないが、クーラーなしで夏を乗り越えることができた。夜、窓を開けっぱなしで寝ると寒いくらい。ところが昨年の夏、わが家はリビングにクーラーを設置し、日中はクーラーを稼働させ、毎晩のように窓を開けて寝るようになった。それでも暑いと感じることが多かった。
そして冬。私たちはスノーボードが大好きで、毎日のようにスキー場に行っているが、冬の気温や雪の降り方の変化は顕著に感じる。移住してきた年の冬は気温も低く、サラサラとした軽い雪がコンスタントに降る日が多かった。一方、ここ数年は気温が高く水分量の多い重たい雪が降ることが多くなった。極上のパウダースノーはなくなりつつある。そして雪の降り方もドカッと降って、降らない日が続くといった状況だ。

白馬岩岳マウンテンリゾートの新ゴンドラからの絶景
私たちの取り巻く生活環境も大きく変化してきているように感じる。これは大町市の隣、同じ生活圏の白馬村を中心に起きている話ではあるが、私たちが移住してきた年の2021年はコロナ禍ということもあり、白馬のスキー場に滑りに行ってもほとんど外国人観光客はいなかった。しかしここ数年リフト待ちをしていてもほとんど日本語を聞くことがいないほど外国人観光客が増加している。このインバウンドバブルのおかげでスキー場は賑わいを取り戻し、ゴンドラの架け替えなどの設備投資も進んでいるようにも思われる。しかしその一方でオーバーツーリズム問題が発生し、地元のスーパーで買い物をすればレジに10分以上並ぶことも少なくない。道路は渋滞が発生、地元住民の生活に支障が出ているように感じる。また観光客による迷惑行為など地元住民から不安の声を聞くこともある。

2025年10月にグランドオープンしたイオンモール須坂
長野県全体に目を向けてみると、長野市の隣の須坂市に長野県最大級のイオンモール須坂が2025年10月に開業し、その一方で松本にある老舗百貨店が2店舗が2025年相次いで閉店。そしてそう遠くない未来にはリニア中央新幹線が開業し、長野県・飯田市から東京へは1時間以内で移動することができるようになる。長野県の人の流れ、中心地は間違いなく変化していくと思う。多方面において大きな変化がもたらされることだろう。

松本駅
もはや10年先、20年先の未来なんてどうなっているのか想像できない!長野県の夏は涼しいのか?!白馬に雪は降るのか?!白馬で我々日本人がウインタースポーツが楽しめるのか?!長野県の中心地はどこになるのか?! 10年後、20年後には今、思い描いているような移住後の暮らしは良くも悪くも、おそらく存在しないと思う。でも、私はこの状況を悲観することはないと思っている。決断を先送りにせずに、今、移住すれば、今、思い描いている暮らしは実現できるはず!!
移住した今思うこと。それは「あの時決断し移住してよかった」と。
「移住するのは定年後」「いつか移住したい」そんな時間はありません。
今、移住を考えているのなら… 今、思い描いている暮らしを実現したいのならば…
いつ移住する?!今でしょ!

南国の野菜・空心菜
衣川孝一郎(大町市定住促進アドバイザー)
YouTube チャンネル「ころも夫婦」にて移住情報を発信中!