
この冬は雪の多いシーズンとなりました。
ウインタースポーツのメッカであるHakuba Valleyも、一番南に位置する爺ヶ岳スキー場でも12月上旬にはオープンとなり、多くのスキーヤー・スノーボーダーが全国から訪れるとともにアジア圏・EU圏からの数多くのインバウンドの方々が来訪されました。小職はこの期間エイブル白馬五竜スキー場でスキーインストラクターをしていますが、年末から1月末にかけての同スキー場における日本人とインバウンドの方の来場比率は1:9くらいと圧倒的。レストランにいるととても日本とは思えないくらいの状況でした。
北アルプス圏域の各自治体では観光業も主たる産業となっているので、来訪者が多いのはありがたい事ではあります。が、Hakuba Valleyの中心に位置する白馬村では問題も。路線価上昇率は国内でも有数の自治体で土地や賃貸物件の価格は都会並み。外食するにもインバウンド向けのウインタープライスになっていて、村を離れて近隣自治体に移り住む住民も増えているようです。


案内チラシ
各スキー場でも運営するスタッフの確保に苦労していて、降雪量はあるのに圧雪車を動かすスタッフやリフト運行に係るスタッフを確保できずにオープンできないコースが発生したりと、少なからず影響は出ているようです。こんな状況は数年前から散見されていたので、大町市定住促進アドバイザー会議として「大町魅力体験ツアー HAKUBAVALLEYで遊び!働き!暮らせる街」を開催し、冬の働く場所や住まい・生活環境の紹介をさせていただきました。
この冬の降雪量ですが、ここ数年と比較してかなりの積雪となりました。大町市では市街地の除雪車稼働も数回ありました。まぁ平年と比べればちょっと多いかなという程度ですが、仁科三湖エリアはかなりの降雪積雪量となりました。鹿島槍スキー場でも優に2mを超える積雪深となったようです。白馬村では大町市からたった30㎞程度の距離にも関わらず記録的な降雪量となりました。10年に1度の最強寒波や長く居座る寒波等で地元の方も雪かきに四苦八苦。所属している白馬五竜スキースクールで例年初日の出をゲレンデで迎える元旦は奇跡的に晴れましたが、日によると朝に駐車した車が昼過ぎにはこの始末、帰宅時には掘り出しに20分以上掛かる来場者もおられ数日連続して駐車していた方は掘り出すことも出来ずJAFのレッカー車を要請されていた方も見かけました。

ゲレンデではいつもなら頭上数メートルを通過するリフトが滑走者と接触しそうなほどの距離となり、滑走エリアが規制されたり除雪が追い付かずに運休となるリフトが発生したりと各スキー場も苦労していました。

帰ろうと思ったら…

リフトとゲレンデが近い!

ですが、こんなにも降雪と寒気に恵まれ、日差しが差した日には素晴らしい景色がみられるのがこのHakuba Valleyの魅力でもあります。無風晴天の朝、山頂では‐20℃に届くような低温になりダイアモンドダストが見られる日も。こんな景色を眺めていると、つくずく大町に移住して良かったと感じます。
ウインタースポーツを楽しまれている皆様、是非大町にお越しいただきHakuba Valleyの魅力を感じていただきたいと思います。
塙 慎一(大町市定住促進アドバイザー)